2022/08/01 22:57

ハーブを育てる最大の魅力は、豊かな香りや風味を生活の中で「活用」できること。パッと思いつく利用方法は料理やティーですが、ハーブの魅力を引き出す使い方はそれだけではありません。ハーブの具体的な活用方法は、最初の章「大きく分けて6種類のハーブ活用方法」を、ミントやラベンダーなど特定ハーブの活用方法は「代表的なハーブ4つとおすすめの活用方法」をチェックしてください。


大きく分けて6種類のハーブ活用方法

1.ハーブティー
2.料理
3.アロマ
4.クラフト(インテリア)
5.虫除け
6.ポタジェガーデン

上記6種類の方法に分けて、具体的な活用方法と利用に適したハーブを紹介していきます。

・カモミール
・ミント
・レモングラス
・レモンバーム

基本はお茶や紅茶と同じように生またはドライにしたハーブに沸騰させたお湯を注ぎ、1分程度蒸らすだけ。朝摘みのハーブは特に香りが強いため、モーニングティーに最適です。時間に余裕のある休日のブランチにハーブティーを楽しんでみませんか。なおハーブを水に漬けるだけの「ハーブウォーター」やハーブを氷入りの炭酸水で割るハーブトニックも手軽にハーブの風味を楽しめておすすめです。


・ローズマリー
・タイム
・ディル
・バジル
・イタリアンパセリ
・パクチー
など

いわゆるキッチンハーブと呼ばれるハーブの基本的な利用方法は、生葉を食べるか香り付けに利用するかのどちらかです。

肉料理の香り付け
・ローズマリー
・タイム

魚料理の香り付け
・ディル

サラダや香味野菜として
・バジル
・イタリアンパセリ
・パクチー

上記以外にも様々な料理に活用できるため、自分のレシピを探すのも楽しいです。ドライと生どちらを利用してもOKですが、生の方が香りが優しくドライの方が香りが強くなる傾向があります。料理用ハーブは、ソルト・ビネガー・オイルの香り付けに利用するのもおすすめです。


・ラベンダー
・カモミール
・ローズマリー
・ミント

香りを楽しむ場合、ドライにしてバスソルトやポプリにすると手軽にハーブの豊かな香りを満喫できます。花瓶に挿すだけでも部屋にいい香りが漂います。フレッシュな香りを楽しむなら、水洗いした生葉を目の細かい洗濯ネットなどに詰めてお風呂に浮かせばハーブバスに。自宅のお風呂が香り豊かなバスタイムに変わります。少し手をかけるなら、アロマキャンドルやハーバルソープ(石鹸)の手作りトライしてはいかがでしょうか。寝室に、バスタイムに、ハーブは生活のあらゆるシーンに豊かな香りを添えてくれます。


4.ハーブをクラフトに利用する
・ラムズイヤー
・フレンチラベンダー
・ローズマリー
・ルー

個性的な色や形のハーブは、オシャレなプレゼントに最適!リースやスワッグ、タッジー・マッジーなどのクラフトにもおすすめ。料理やアロマに利用しづらいハーブでも、クラフトに大活躍するハーブ品種はたくさんあります。リースは円形の飾り、スワッグは植物を束ねて壁に吊り下げるクラフトのこと。タッジー・マッジーは、ハーブを中心としたミニブーケです。


・ローズゼラニウム
・オーデコロンミント
・タンジー
・ルー
・アロマティカス
・オーデコロンミント

虫よけへの活用方法は大きく分けて3つ。
1.鉢植えや寄植え(ゼラニウム、アロマティカスなど)
2.葉を煮出してスプレーにする(ゼラニウム、ミントなど)
3.ドライハーブをサシェにする(タンジー、ルーなど)

ハーブが持つ虫よけ成分は品種ごとに異なるため、様々な虫除けハーブを育てることで効果が増します。虫よけにおすすめのハーブについては、こちらの記事も参考にしてください。


6.ポタジェガーデンを作る
ポタジェガーデンとは、装飾にもこだわった家庭菜園のこと。ポタジェガーデンにとって、優秀なコンパニオンプランツでありつつ料理にも使えるハーブは欠かせない存在。ポタジェガーデンを作るには、次の3ポイントを意識しましょう。

1.相性のよいハーブ・果樹・イタリア野菜を一緒に植えること
2.美しい見栄えになるようレイアウトを工夫すること
3.レンガ・丸太・板などナチュラルな風合いのアイテムを取り入れること

ポタジェガーデンを作るなら、ぜひ土耕栽培にこだわったハーブの専門販売店「ハーブ苗のポタジェガーデン」のハーブを。ハーブと好相性のイタリア野菜苗も販売しており、見て使って楽しめるかわいいガーデン作りを叶えます。大地の力を蓄えたハーブで自分だけのポタジェガーデンを作り、ハーブ本来の香りと生命力を感じてみてください。


代表的なハーブ4つとおすすめの活用方法


栽培人口の多い、4種類の代表的な利用方法を紹介します。いずれもとても簡単なので、ぜひ気軽にトライしてみましょう。


<作り方>
1.収穫したミントをよく洗う
2.飲料ポットなどに溜めた水の中にミントを入れる(ローズマリーなどの他のハーブや、レモンの輪切りを入れるとさらに風味が良くなる)
3.冷蔵庫に1日以上置いて風味を抽出する

夏は濃く出したものを製氷機で凍らせてハーブアイスにしても楽しいです。なお生葉を漬けるので、2,3日以内に飲み切りましょう。水ではなく、炭酸に漬け込んだハーブトニックは絶対おすすめ。冷やしたグラスにミントをたっぷり入れて炭酸水を注ぎ、氷を入れてかき混ぜるだけ。ミントの爽やかさと炭酸の爽快感を楽しめます。



ラベンダーバンドルズとは、南フランスの伝統工芸品であるラベンダーを使ったクラフトのこと。見た目が可愛いうえ、ラベンダーの豊かな香りが長期間楽しめます。

<作り方>
1.開花したラベンダーの花穂を9~15本ほどの奇数本収穫する(長さは20~40cmにそろえる)
2.下葉をすべて取り、穂を束ねる
3.花の根本を糸で固く結ぶ
4.全ての茎を反対側に折り返す
5.上の画像のように、茎にリボンを織り込んでいく
6.ラベンダーの花が隠れる部分まで織り込んだら、花の根元をリボンを結んで完成

ラベンダーバンドルズに使用する品種は、香りの良いコモン(イングリッシュ)ラベンダーか、花穂の長いラバンディンラベンダーが最適。見栄えを重視するなら、ラバンディン系のラベンダーグロッソがおすすめです。


肉料理の香り付けに利用できるローズマリーで、スワッグを作ってみましょう。スワッグにはコモンセージやコモンタイムといった地中海ハーブを加えます。キッチンに吊るしておけば自然にドライハーブになるうえ、料理の最中にスワッグから抜き取って使用できます。利便性とインテリア性を兼ね備えたおしゃれな活用方法です。


コーディアルとは、イギリス生まれのハーブシロップのこと。カモミールの甘く爽やかな香りを溶け込ませたシロップは、大人から子供まで喜ぶおいしさです。

<作り方>
1.カモミールの花を20個以上収穫する(カモミールの量が多いほど濃厚な味になります)
2.鍋に500ccの水と250gの砂糖を入れ、砂糖が完全に溶けるまで火にかけながらかき混ぜる
3.砂糖がすべて溶けたら火を消し、カモミールを入れる
4.液体が冷めたら、ガーゼやザルで濾しながら熱湯消毒したガラス容器に移す

コーディアルは水やお湯、炭酸水やミルクで割って使うのが基本。お菓子作りや料理にも応用できます。必ず冷蔵庫に保存し、1週間程度を目処に使い切ってください。大量に余ったら製氷機などに移して冷凍させると、風味は落ちていきますが数ヶ月は保存できます。