2022/07/17 19:36


ハーブの生け垣に最適な品種は「ローズマリー」。育てやすく手間いらず。香りもよく、ハーブの魅力がたっぷり味わえます。こだわりの生け垣を求める方にぴったりの選択肢です。ローズマリーを生け垣にするときのポイントや具体的な方法を解説します。生垣におすすめの品種も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。


ハーブの生け垣にローズマリーがいい理由とは?特徴とメリットを解説


ローズマリーは、地中海地域原産のシソ科多年草植物。肉料理の香り付けや化粧品に利用できる万能ハーブです。乾燥や強風に強くやせ地でも育つため、水はけさえ意識すれば比較的場所を選ばずに栽培できます。


ハーブで生垣を作るなら、ローズマリーの一択。その具体的な理由。
・立性品種は高さ1m~2mになり、目隠しに使える
・常緑で、冬も葉を落とさない
・性質が強健で、害虫被害にあいづらい
・可愛い花も楽しめる


ハーブならではのメリットは、やはり活用できること
・こすれたときに良い香りがする
・生垣から枝を切って1年中料理に使用できる

ローズマリーの葉は精油成分を豊富に含むため、触れるだけで周辺がいい香りに。人通りに面した場所の生け垣にぴったりです。では、具体的にローズマリー生け垣の作り方です。


ローズマリーの生け垣を作る ①植え付け場所や品種の選定


最初に行うのは、植え付け前の準備ステップ2。後のトラブルを避けるための大切な工程なのでしっかりと確認して進めます。

ステップ1
ローズマリー生け垣を作る場所を選ぶまたは適する環境に整える
強健でどこでも育つローズマリーですが、可能な限り適した環境を用意するとより健全な株に育てることができます。

ローズマリーが好む環境
水はけの良い場所
・粘土質土壌など水はけの悪い場所であれば、後述する用土などを使用して土壌調整します

日当たりの良い場所
・明るい日陰や半日陰の場所でも育ちますが、生育スピードは劣ります

冬に氷点下5度以下にならない場所
・マイナス5~10度までの耐寒性を持つ品種がほとんどなため、お住まいの地域に合わせて耐寒性のある品種を選びます

アルカリ土壌
・酸性に傾いている場合、有機石灰等でアルカリ性に調整すればOK。極端な酸性でなければ問題ありません

上記全てに当てはまる場所を用意できればベストですが、難しい場合は以下を優先して対応しましょう。

・土壌の水はけを向上させる
・耐寒性を持つ品種を選ぶ


ステップ2 
生け垣に合うローズマリー品種を選ぶ
立性・半匍匐性・匍匐性の3タイプがあり、生け垣に使うのは上に伸びる立性タイプ。大株に育つ以下の品種を選びましょう。

濃い青花をつける大株品種。耐寒性があるため、関東以北での栽培もおすすめ。

大株に育つ半耐寒性の立性ローズマリー。成長が早く、暖地の生け垣用として最適。

おすすめ品種③トスカナブルーローズマリー
クラシカルなローズマリーで花色は薄め。やや広い葉が特徴。

おすすめ品種④セイレムローズマリー
耐寒性のある立性品種で、こんもりとまとまった大株に生育。


ローズマリーの生け垣を作る ②植え付け作業


・用土(赤玉土、川砂など水はけのよい用土)
・有機肥料
・有機石灰(土壌が酸性に傾いている場合)
・基本的な園芸道具(シャベル、軍手、ジョウロ)

生垣としてローズマリーを植え付けるには、事前に上記のものを準備します。植え付け1週間前までに用土や有機石灰で土壌を整えます。およそ50cm下まで土を耕し、排水性を向上させます。畝立てするのも有効です。土壌を整えたら苗を植え付け、その後しっかりと水をやって完了です。苗の成長がみられたら水やりのペースを落とします。

次からは植え付ける際に気をつけるべきポイントを解説します。


ローズマリー生け垣の植え付け時期
ローズマリーの植え付けに最適な季節は、春または秋。気温が0度を下回らず、雨が少ない時期が適しています。適期以外に植え付けしたい場合、真夏は涼しい時間帯に作業し、植え付け後は水切れに要注意。冬は敷き藁や寒冷紗で防寒すると安心ですが、雪の可能性がある厳寒期は避けます。

ローズマリー生け垣の適切な植え付け間隔
50cmから1mほどの間隔を開けて苗を植え付けます。大株になると植え替えが難しくなるため、最初から位置を決めて植え付けましょう。


ローズマリーの生け垣を作る ③生け垣のお手入れ方法や注意点

ローズマリーはお手入れの少ない生け垣ですが、美しく健康に管理するには、下記の注意点をよく確認しておきます。

ローズマリー生け垣のお手入れ1 年2回剪定する
混み合った枝をすくイメージで、梅雨前と11月頃に大きく剪定すると樹形がまとまります。剪定した枝は捨てずに料理・ハーブバス・タッジーマッジーなどに利用しましょう。

ローズマリー生け垣のお手入れ2 花がらをこまめに摘む
花期は長く夏以外は断続的に開花する可能性があります。花が終わったら花がら(枯れた花)はこまめに摘み取ります。種に栄養が回るのを防ぎ、株の寿命を伸ばせます。

【期間】小さい苗から完成まで3~5年。大きい苗も選択肢に!
生け垣の完成を急ぎたい場合は、通常の9cmポット苗ではなく、大株に育った苗を選びます。ハーブ苗のポタジェガーデンには、大苗のローズマリーも販売しています。早く生け垣に成長させたい場合におすすめです。