2022/07/10 22:50

「ガーデニングをしてみたいけれど、虫がどうしても苦手で一歩踏み出せない…」
虫嫌いだけどガーデニングを楽しみたい方は、高い防虫成分を持ち、虫よけに利用されるガーデニング植物「ハーブ」がおすすめ。虫よけに使える理由や虫予防に効果的な栽培方法も解説します。ハーブを活用して、虫嫌いでもガーデニングを楽しみましょう。


虫嫌いさんにおすすめのガーデニング植物は虫よけ効果のあるハーブ

 
虫が苦手な植物でガーデニングをしたいならハーブから選びましょう。虫よけだけでなく栽培も簡単で料理にも利用できるため、一石二鳥以上に楽しみが広がります。虫よけハーブの代表5種類を紹介します。いずれも栽培が簡単なので、ガーデニング初心者にもおすすめです。

虫よけハーブ① ペパーミント
目のさめるような清涼感を持つキリッとした香りが特徴。日陰から日向の幅広い環境で栽培できる強さを持ちます。蚊などに対する防虫効果が期待でき、虫食いもほとんどありません。ゴキブリもミントを嫌うと言われています。



虫よけハーブ② センテッドゼラニウム(ローズゼラニウム)
花も美しいセンテッドゼラニウムには様々な種類があり、代表的なのはローズゼラニウム。葉にバラに似た強い香りがあります。乾燥を好み強健で、水切れにも強い性質です。害虫被害がほとんど見られない植物で、蚊・ハエ避けにも使われます。



虫よけハーブ③ アロマティカス
甘い香りを持つ、ぽってりとした多肉植物のハーブ。鉢植え栽培がおすすめです。乾燥に強いですが、ジメジメとした環境や真冬の寒さには弱い性質があります。夏や冬は、風通し良く適温の場所で育てます。虫全般を寄せ付けず、ゴキブリ避けとして有効とされています。



虫よけハーブ④ タンジー
黄色い花を咲かせるキク科のハーブで、ヨーロッパで古くから虫除けに利用されてきた歴史があります。暑さ寒さにも強く、栽培に手はかかりません。ガーデニングの天敵、コガネムシもタンジーを嫌うと言われています。



虫よけハーブ⑤ レモングラス
イネ科の植物で、葉全体から爽やかなレモンの香りを放ちます。性質は強健で栽培は簡単です。寒さには弱く、冬は鉢上げまたは防寒が必要です。



ハーブが虫よけになる理由とは?植物の成分をガーデニングに活かそう


・シトラール
・メントール
・シトロネロール

ハーブに虫が寄ってこない理由は、虫の苦手な成分を含んでいるため。上記ハーブにも含まれ、虫よけ向きとされる代表成分は上記の通りです。強い殺菌や抗酸化の効果があり、ハーブが自分自身を守るために作り出している成分です。人間にはいい香りの成分ですが、効果が強いため害虫の忌避効果にもなっています。


虫が寄り付きにくくなる庭の作り方やガーデニングのコツを紹介

 
虫が寄り付きにくい庭づくりのポイントを守れば、虫嫌いな人でもガーデニングを楽しめます。以下の4ポイントを実践してみましょう。

虫が寄り付きにくい庭環境に整える
虫が来づらい庭は、風通しと日当たりが良いです。以下のポイントを守り、虫が嫌いな庭環境を目指しましょう。風通しと日当たりが重要な理由は、虫の隠れ場所をなくすため。虫は天敵生物から逃れるため、枝葉が密集した植物や物陰に集まる傾向があります。風通しと日当たりはハーブが好む環境でもあるため、ガーデニングの際は意識して管理します。

・葉や枝は適度に剪定する
・密植しすぎない


偏った品種を育てない!寄植えも活用する
虫の中には特定の品種のみを好んで食べる種類がいます。そのため庭でも一定の品種のみを育てず、様々な品種をバランス良く育てることが大切です。ハーブの成分も種類によって異なるので、複数種のハーブを育てるとより大きな防虫効果が期待できます。虫よけハーブセットで寄植えもおすすめです。


やや乾かし気味が◎水をやりすぎないように注意
虫よけハーブは、基本的に乾燥に強い性質のものが多いです。弱らない程度に水やりの頻度を減らすことで、ハーブの成分を高め虫除け効果を高めます。水やりは土が乾いてからを基本とし、あげるときには受け皿に水がたまるくらいたっぷりと与えることでメリハリを付けます。


ガーデニングエリアは清潔にキープ!鉢植えの水受けに要注意
ガーデニングエリアが雑然としていると、かえって虫のすみかになったり害虫を呼び寄せてしまうことも。植物の付近は清潔に管理し置きっぱなしにしないように注意します。虫よけ効果を大きくするには、鉢植えを置く場所も大切。虫よけハーブをプランターで育てる場合は、玄関や窓際など虫の侵入口付近に置いて楽しんでください。

・鉢植えの水受けに溜まった水を放置しない
・ガーデニング道具を庭に置きっぱなしにしない
・有機肥料や腐葉土などの袋を外に放置しない